人前で「上手く話せない」は、才能の問題ではない? 話し上手になるために実践したい3つの方法

2026-10-28 14:15
株式会社脳レボ

「人前に立つと、頭が真っ白になる」
「何を話せばいいのか分からなくなる」
「話し方の本を読んで練習しているのに、なぜか上手くならない」

仕事でプレゼンや会議、講演、営業など、人前で話す機会がある人にとって、「上手く話すこと」は大きな悩みの一つではないでしょうか。

では、人前で「話し上手」と思われる人は、もともと話す才能に恵まれているのでしょうか。

株式会社脳レボ代表の川谷潤太氏は、これまで学習塾講師として多くの人前に立ち、現在も講演やセミナーなどで「伝える」仕事を続けています。

そんな川谷氏が考える、人前で上手く話すための第一歩は、意外にも「自分でゼロから話し方を考えないこと」。

今回は、川谷氏自身の経験をもとに、「人前で上手く話すための技術(スキル)」を磨く3つの方法を紹介します。

「話し方が上手い人」を真似するのが、一番の近道

先日、オンライン講演を終えた川谷氏は、受講者からこんな感想をもらったといいます。

「もう話に引き込まれました! 久しぶりにこんなに話が上手い人に出会いました!」

さらに、その方からこんな質問がありました。

「私は仕事上、人前で話さないといけないことがあるのですが、どうも上手く話ができません。どうすれば上手く話せるようになりますか?」

川谷氏によると、「人前で上手く話す」ためには、大きく分けて「技術(スキル)」と、もう一つ重要なポイントがあります。

まず技術(スキル)を磨くうえで、最も手っ取り早い方法が、

「上手い人から盗む」こと。

自分とタイプが似ていて、「この人は話すのが上手い」と思う人を見つけ、その人の話し方を観察します。

そして、真似できそうなところを、とにかく真似してみる。

川谷氏は、学習塾講師時代にお世話になった先輩講師から、話し方を徹底的に学んだそうです。

「もう、それはそれは話が上手かったので、とにかく頻繁にその講師の授業を見に行っては『盗む』ということをしていました」

ポイントは、単に「参考にする」のではなく、

「その人になりきる」くらい真似してみること。

話し方を上達させようとすると、「身振り手振りを使う」「抑揚をつける」「大きな声で話す」など、さまざまなテクニックを学ぼうとする人もいるでしょう。

もちろん、こうした基本的な技術も話し方の要素ではあります。

しかし、最初から一つひとつのテクニックを意識しすぎると、かえって不自然な話し方になってしまうこともあります。

だからこそ川谷氏がおすすめするのが、

「上手い人の話し方を、そのまま真似する」

というシンプルな方法です。

「その人になりきる」ことで、結果的に話し方の技術を身につけていく。

これが、技術を磨く近道の一つなのです。

実は「話し下手な人」からも、たくさん学べる

そして、もう一つ意外なポイントがあります。

それは、

「話し下手な人」からも学ぶこと。

川谷氏は学習塾講師時代、初任者や若手講師の研修を担当していました。

そこで気づいたのが、経験の浅い講師の姿からも、学べることがたくさんあるということでした。

なぜなら、「上手く伝えられない原因」が見えてくるからです。

「なぜ、この説明は伝わりにくいのだろう?」

「どうして聞いていて分かりにくく感じるのだろう?」

そう考えて観察すると、自分自身が話すときに避けるべきポイント、つまり「やってはいけないこと」が見えてきます。

話し上手な人からは、

「こうすれば伝わりやすい」

ということを学ぶ。

一方、話し下手な人からは、

「こうすると伝わりにくくなる」

ということを学ぶ。

この両方を知ることで、自分の話し方を改善するための材料が増えていきます。

川谷氏は、

「ちなみに、話が下手な政治家……なんかも、学びになりますよ」

と話します。

誰の話し方からでも、「自分ならどうするか」という視点を持って観察する。

それだけでも、日常生活の中で「話し方のトレーニング」ができるのです。

「自分の話し方」を客観的に聞いたことがありますか?

そして、川谷氏がもう一つ実践してきたのが、

「自分の話を客観的に聞く」こと。

自分の話し方は、自分では意外と分からないものです。

そこで川谷氏は、講師を始めた約20年前から、自分の授業を録音し、繰り返しチェックしてきました。

当時使っていたのは、カセットテープ。

現在ではスマートフォンで簡単に録音・録画ができ、オンライン講演なら録画機能を利用することもできます。

録画した自分の講演やセミナーを見返すことで、

「思ったより早口だった」

「同じ言葉を何度も使っている」

「ここは説明が長すぎる」

「この部分は伝わりにくそうだ」

など、自分では気づかなかった改善点が見えてきます。

ここで重要なのは、

「上手い人を真似すること」と「自分が実際にできていること」は別だということ。

頭では理解していても、実際の自分の話し方に反映されているとは限りません。

だからこそ、自分自身の話し方を客観的に確認し、フィードバックする。

そして、また改善する。

この繰り返しが、話す技術を磨くことにつながります。

「話し上手」になるために、今日からできる3つのこと

今回、川谷氏が紹介した「人前で上手く話すための技術(スキル)」は、次の3つです。

① 話し上手な人から「盗む」

自分とタイプが似ている話し上手な人を見つけ、話し方を観察する。

そして、まずはその人になりきって真似してみる。

② 話し下手な人からも学ぶ

「なぜ伝わりにくいのか?」を考えることで、自分自身が避けるべき話し方が見えてくる。

③ 自分の話し方を客観的にチェックする

録音・録画した自分の話を聞き返し、「実際に自分はどう話しているのか」を確認する。

ただし、「話し方が上手い=話が上手い」ではない

ここまで読むと、「では、話し方の技術を身につければ、人前で話すのが上手くなるの?」と思うかもしれません。

しかし、川谷氏はここで重要なポイントを指摘します。

「技術(スキル)」というのは、あくまで『話し方』の技術。

話し方が上手くても、「話が上手い」とは限らないのです。

では、「この人の話はなぜか引き込まれる」と感じる人には、どんな違いがあるのでしょうか。

人前で話すとき、本当に重要なのは「話し方のテクニック」だけなのでしょうか。

明るく元気に楽しく笑顔で!!


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監修者:川谷 潤太(かわたに じゅんた)

株式会社脳レボ 代表取締役
https://nourevo.co.jp/

大手学習塾にて最年少校長、全国塾講師No.1を獲得。その後、高校でスポーツメンタル指導を行い、多くの部活を地区優勝や世界一へ導く。2019年に株式会社脳レボを創設。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした実践的手法で、オリンピック選手から企業、教育現場まで幅広く指導。9年間で1,600回以上の講演や研修を行い、受講者は15万名を突破している。