鎌倉はんこ、3センチ角に菩薩を刻んだ作品で 第26回全国印章技術大競技会の金賞を受賞

幅約0.1ミリの繊細な線で表現、鎌倉の禅に着想を得て6か月で完成

2026-10-19 10:30
鎌倉はんこ

1898年創業の印章店「鎌倉はんこ」(所在地:神奈川県鎌倉市、代表:月野 允裕)の印章職人・月野允裕は、「第26回全国印章技術大競技会」の木口密刻の部において、金賞(中央職業能力開発協会長賞)を受賞しました。同大会は全国の印章職人が技術を競う業界最大の競技会で、今回は全9部門に151点が出品されました。表彰式は2026年10月3日、群馬県みなかみ町で行われました。

授賞式

授賞式

受賞作品について

受賞作品は、30ミリ角の印面に仏さまの精緻な絵柄を彫り込んだものです。最も細い部分では約0.1ミリの線を表現しています。限られた印面の中で、細部の表現と全体の調和を追求しました。構想から完成までには6か月を要しました。

金賞作品

金賞作品

仏さまの姿を刻んだ理由

北鎌倉の円覚寺や浄智寺などの禅寺で座禅を組んでいます。その経験から、蓮華を手にした菩薩の姿を小さな印の中に表したいと考え、本作の題材に選びました。

彫刻作業

彫刻作業

師のもとでの研鑽

制作にあたり、「現代の名工」に選ばれた師匠・長澤豊氏のもとへ毎週通い、字形や彫刻の基本について指導を受けました。また、大臣賞などの受賞歴を持つ研究会の先生方からも学び、その教えを作品に生かしています。
師匠から受け継ぐ技術を日々の実践で確かめながら、細部まで丹念に彫り進めました。

禅と印章づくり

一刀一刀、目の前の作業に集中し、余分を削る。線と余白のバランスを見極めながら、その印にふさわしい姿を彫り出す。こうした印章づくりの営みに禅とのつながりを感じています。

月野允裕のコメント

「構想から6か月をかけて完成させた作品です。現代の名工である師匠や研究会の先生方から学んだことを、毎日の制作に取り入れてきました。鎌倉の寺院で座禅を組むことで、心が整った状態で印に向き合えたと感じています。一刀一刀、今の作業に集中し、余分な箇所を彫り、線と余白の調和を探る。私にとって印章づくりは、禅の考え方とつながる営みでもあります。」

受賞概要

・大会名: 第26回全国印章技術大競技会
・部門 : 木口密刻
・賞  : 金賞(中央職業能力開発協会長賞)
・出品数: 全9部門 151点
・表彰式: 2026年10月3日(群馬県みなかみ町)

会社概要

・鎌倉はんこ・代表者:月野 允裕
・創業  : 1898年
・所在地 : 神奈川県鎌倉市御成町5-6
・事業内容: 印章の彫刻・販売
・URL   : 国内公式 https://kamakurahanko.com
       海外公式 https://kamakuraseal.com

金賞 中央職業能力開発協会長賞

金賞 中央職業能力開発協会長賞

授賞式

授賞式

賞状

賞状

展示作品

展示作品

実際の荒彫工程

実際の荒彫工程

職人道具 印刀と篆刻台

職人道具 印刀と篆刻台

受賞トロフィー

受賞トロフィー

実際の荒彫工程2

実際の荒彫工程2

字入れ

字入れ

これまでの作品

これまでの作品

道具

道具

仕上工程風景

仕上工程風景

彫刻工程

彫刻工程