温泉宿を運営する一の坊グループ(本社:宮城県仙台市)が取り組む、産地訪問を通じて生産者と交流し学ぶ活動「Meet-Up TOHOKU ソト活 一の坊™」が、日本の観光の最高峰アワード「ジャパン・ツーリズム・アワード2026」で入賞しました。(2026年8月28日発表)
本活動は、料理人が宿を飛び出し、宮城県内各地の産地を訪問。生産者との対話や体験を通じて食材や地域への理解を深め、その学びを“出来たてのひとさら”としてお客様へ届ける取組です。地域食材の活用にとどまらず、生産者との継続的な交流を通じて食材の背景や地域文化を宿泊体験へ結び付け、高付加価値な観光を創出している点が評価されました。
地産地消やフードロス削減、人材育成を一体的に推進し、地域経済の循環と食文化の継承を実現しており、地域と観光産業がともに発展する持続可能なモデルとして期待できるとの講評をいただきました。
ジャパン・ツーリズム・アワードとは
「旅のチカラ」の再生と持続可能性の確保につながる組織・企業・団体・個人の取組を参考となる事例として表彰されるもので、革新性・事業性・持続可能な観光への貢献・地域活性化への貢献などが審査のポイントとなります。
主催:ツーリズムEXPOジャパン実行委員会(公益社団法人 日本観光振興協会 / 一般社団法人 日本旅行業協会 / 日本政府観光局)
料理長から新入社員にいたるまで、スタッフが直接生産者を訪ねて学び、日々の料理へ反映しています。
お客様にお渡しするメニューや館内ポスター、小冊子などを通じて、食材の背景や産地を紹介しています。
地元食材の安定生産を後押しすることで、地産地消の推進やフードマイレージの削減に貢献しています。
宿のスタッフが食材や地域への理解を深めるだけでなく、お客様から直接いただく評価を糧に成長する機会となっています。
生産者との交流が、地域共生と人財育成へ。「Meet-Up TOHOKU ソト活 一の坊™」
一の坊グループでは2023年より、料理人が産地を訪問し、生産者と交流しながら食材への理解を深める活動「Meet-Up TOHOKU ソト活 一の坊™」を実施しています。
これまでに累計30回、登米の米、雄勝の牡蠣、宮城蔵王のチーズや牛肉、秋保のはちみつ、仙台市の野菜農家など、宮城県内各地の産地を訪問してまいりました。
当初は料理長を中心に始まった活動でしたが、産地での学びが若手料理人の成長につながることから参加対象を拡大。現在では若手料理人や接客スタッフ、新入社員も参加し、生産者との対話や作業体験を通じて食材の背景や地域の魅力を学んでいます。
例えば、希少な地元食材「新川クレソン」や秋保の「はちみつ」の産地を訪問し、生産者との対話や収穫体験を通して、食材の特徴や美味しく味わうための調理法を学んでいます。
また、山田農園と連携した「一の坊ファーム」では、新入社員が青南蛮の植え付けを体験。収穫した青南蛮は、料理長の指導のもと仙台名物「牛たん焼き」に欠かせない自家製南蛮味噌づくりに活用し、食材への理解と地域の食文化を学ぶ機会となりました。
学びの先にあるのは、地域の食文化を未来へつなぐこと
地域の食文化は、生産者の営みと、それを受け継ぎ伝える人の存在によって支えられています。
一方で、一次産業や宿泊業において担い手不足が課題となる中、生産者と料理人が直接交流しながら学ぶ機会は限られているのが現状です。
ソト活は、食材の背景にある自然環境や生産者の想い、地域に根付く食文化を現場で学ぶ取組です。一の坊グループでは、産地での学びを通じて食材への理解を深め、その土地ならではの魅力を料理として表現できる料理人の育成に取り組んでいます。若手料理人や新入社員が地域とのつながりを実感しながら成長する機会となり、地域の食文化の継承にも貢献しています。
産地での学びを、“出来たてのひとさら”へ
産地で得た学びは、レストランで提供する“出来たてのひとさら”へと反映されます。料理人が食材の特徴や生産者の想いを理解したうえで料理として表現し、お客様へ届けることで、食材だけでなく地域文化を味わう旅の価値創出につなげています。
地域食材の安定活用や情報発信にも発展しています。温泉宿が“産地の広告塔”となり魅力を伝えることで、生産者・温泉宿・お客様を結び、持続可能な地域循環の創出に取り組んでいます。
宮城の海と山と森の温泉リゾート|一の坊グループ
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