ドルマル監督も絶賛!リリー・フランキーの語りで紡ぐ、映画×舞台のハイブリット作品『コールド・ブラッド』日本初演・高知のみ

映画製作とダンス公演を“同時に目撃する”革新的な舞台『COLD BLOOD/コールド・ブラッド』が、2025年10月4日(土)・5日(日)、高知県立美術館ホールにて日本初演を迎えます。ベルギーが誇る二人の奇才、カンヌ国際映画祭〈カメラ・ドール〉受賞監督ジャコ・ヴァン・ドルマルと、ダンスカンパニー〈ローザス〉創設メンバーの振付家ダンサーのミシェル・アンヌ・ドゥ・メイによる待望の第二作です。

指先のダンスとともに、再び人生の幕が上がる「7つの死の物語」

『COLD BLOOD』(2015年初演、ベルギー)は、人生の最期にふと立ち上がる「7つの死の物語」を、ミニチュアの舞台上に現れる“指先のダンス”と詩的な映像美で描き出す、舞台と映画が交差する二重構造の舞台作品です。パフォーマーの手の動きをカメラが捉え、リアルタイムで巨大スクリーンに投影することで、観客は舞台と映画が同時進行するかつてない体験に誘われます。

脚本は映画『神様メール』で知られる作家トマ・グンジグが執筆。ベルギー特有の洒脱なユーモアが、死を恐怖ではなく愛おしいものへと昇華させます。

本作の構想・演出を手掛けたジャコ・ヴァン・ドルマル監督は、長編デビュー作『トト・ザ・ヒーロー』(1991年)でカンヌ国際映画祭カメラ・ドールを受賞。『八日目』(1996)、『ミスター・ノーバディ』(2009)、『神様メール』(2015)など、幻想的で詩的な映像で人生の喜びと悲哀を描き続けてきました。(現在は新作映画『The Magician of Auschwitz』を製作中!)
そしてミシェル・アンヌ・ドゥ・メイは、世界的ダンスカンパニー〈ローザス〉の創設メンバーであり、音楽との緻密な同期や心理に迫る振付で高く評価される振付家。自身のダンスカンパニー〈アストラガル〉を率いて、若手育成にも尽力しています。

前作『KISS & CRY』(2011)と本作『COLD BLOOD』は、映画と舞台を融合させた唯一無二の演出で世界600回以上上演され、異例のロングランを記録。2017年に高知で上演された『KISS & CRY』日本初演は“一夜限りの伝説”として多くの観客の記憶に刻まれています。その系譜を継ぐ『COLD BLOOD』が、再び高知から日本に届けられることは、国内外の観客にとってもまたとない機会です。

さらに、前作に続いてリリー・フランキー氏が日本語吹替ナレーションを担当。ドルマル監督からも「この作品に最もふさわしい声」と絶賛されたその語りは、微睡みに誘うような響きで7つの物語にさらなる奥行きを与えます。

■海外メディア絶賛の声
「この舞台を観たあと、自分の手が以前とはまったく違って見えてしまうだろう」
— Berverley Daurio(カナダ|Evidanceradio)

「まさに魔法だ。間違いなく心を奪われる」
— Catherine Lalonde(カナダ|Le Devoir)

「『COLD BLOOD』に命を吹き込むチームに敬意を。新鮮で即興的でありながら、完璧に洗練された舞台。これは並大抵のことではない」
— Michael Crabb(カナダ|The Star)

「死を描きながらも、同時に人生への讃歌。想像力が現実に新しい光を灯す」
— Michel Voiturier(ベルギー|Rue du théâtre)

「《ナノ・ダンス》が生み出す、命あるものとないものの融合。奇妙で美しく、驚くべき発明だ」
— Fabienne Darge(フランス|Le Monde)
COLD BLOOD ©︎Julien Lambert
COLD BLOOD ©︎Julien Lambert

語りと踊る手が描く、命の物語

本作の日本語翻訳を担当するのは、前作『KISS & CRY』に続き、映像・英米文学翻訳家の柏木しょうこ氏。演劇界から翻訳家へと転身後、ドラマ「ブレイキング・バッド」(字幕)や英国ナショナル・シアター・ライブ作品など数多くを手掛け、第一線で活躍する翻訳家として広く知られています。前作の経験を経て、リリー・フランキー氏の語り、間合いを意識して、原音のフランス語、英語版のリズムを幾度と確認しながら作り上げた繊細な言葉の響きが観客へと鮮やかに届けられます。

“指先のダンス”によって無言の仕草が豊かに物語を立ち上げていく様子は、非言語の文脈を読み取る日本文化と強い親和性を持っています。さらに、映像を紡ぎ出すカメラクルーの動きも一種の振付のように舞台と融合し、映画と舞台の境界を超えた総合芸術の完成形として観客を魅了します。そして、コロナ禍やさまざまな世界情勢を経て、「死」というテーマがより身近なものとなった今、本作の日本初演は一層深い意義を帯びることでしょう。

『トト・ザ・ヒーロー』(原題:Toto le Heros 監督・脚本:ジャコ・ヴァン・ドルマル)© 1991 IBLIS FILMS-LES PRODUCTIONS PHILIPPE DUSSART-METROPOLIS FILM PRODUCTION-RTBF(TELEVISION BELGE)-FR3 - FILMS PRODUCTION - ZDF
『トト・ザ・ヒーロー』(原題:Toto le Heros 監督・脚本:ジャコ・ヴァン・ドルマル)© 1991 IBLIS FILMS-LES PRODUCTIONS PHILIPPE DUSSART-METROPOLIS FILM PRODUCTION-RTBF(TELEVISION BELGE)-FR3 - FILMS PRODUCTION - ZDF

ドルマル監督映画の特集上映を同時開催

今回の日本公演にあわせ、2025年10月3日(金)~9日(木)の1週間限定で、高知市帯屋町の映画館〈キネマM〉との連携企画を実施。ジャコ・ヴァン・ドルマル監督の代表作『トト・ザ・ヒーロー』(カンヌ国際映画祭カメラ・ドール受賞作)、『神様メール』(ゴールデン・グローブ賞外国語賞ノミネート)を特集上映します。舞台と映画を横断する豊かな鑑賞体験を、地域から発信します。

■概要

公演名|『COLD BLOOD(コールド・ブラッド)』日本初演・高知のみ
日 時|2025年10月4日(土)19:00開演 ※美術館は19:00まで夜間開館!
       10月5日(日)15:00開演
会 場|高知県立美術館ホール(高知市高須353-2)※駐車場あり・無料

構 想|ミシェル・アンヌ・ドゥ・メイ、ジャコ・ヴァン・ドルマル
出 演|ミシェル・アンヌ・ドゥ・メイ、ダンスカンパニー・アストラガル
ナレーション|リリー・フランキー(日本語吹替)
翻 訳|柏木しょうこ

料 金|全席指定(税込)
S席 前売7,500円/当日8,500円(U30 前売6,500円/当日7,500円)
A席 前売5,000円/当日6,000円(U30 前売4,000円/当日5,000円)
●未就学児入場不可。12歳以上推奨。●U30[30歳以下]・各種割引チケットは証明書提示要。●座席1~5列はスクリーンの見え方および一部ステージ上が見えにくい場合あります。

チケット取扱|美術館ミュージアムショップ、ローソンチケット(Lコード 61508)
問合せ先|高知県立美術館 TEL:088-866-8000 https://moak.jp

■連携企画
ジャコ・ヴァン・ドルマル監督特集上映
会場|キネマM(高知市帯屋町1-13-8)
期間|2025年10月3日(金)~9日(木)
上映作品|①10:00-12:05『神様メール』(2015) PG12
     ②12:15-14:05『トト・ザ・ヒーロー』(1991)
※10/5(日)は終映後に公演へのハシゴが可能!

主催・会場|キネマM(高知市帯屋町1-13-8)TEL.088-824-8381
料金(入替制)|一般2,000円、大学・専門学生1,500円、シニア1,300円ほか

■クレジット
主催|高知県立美術館[公益財団法人高知県文化財団]  
助成|文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)│独立行政法人日本芸術文化振興会  
後援|駐日ベルギー大使館、ベルギー王国フランス語共同体政府国際交流振興庁、高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、エフエム高知、KSSさんさんテレビ、KCB高知ケーブルテレビ、高知シティFM放送  
東アジア招聘連携|「KISS&CRY」ツアー:台中国家歌劇院(台中)、衛武営国家芸術文化中心(高雄) 
特別協力|キネマM、龍馬デザイン・ビューティ専門学校、ガンパウダー有限会社、株式会社メロディフェア、OMNIBUS JAPAN

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