東北大学とがん特異的抗体「CasMab®抗体」に関するライセンス契約を締結
株式会社ファーマフーズ(本社:京都市西京区、代表取締役社長:金 武祚、以下「ファーマフーズ」)は、東北大学大学院医学系研究科の加藤幸成教授が確立した、がん特異的抗体作製技術 CasMab®(キャスマブ)法※1を基盤として創出された、特定のがん関連分子を標的とする複数の抗体(以下「CasMab®抗体」)について、同大学と2025年12月15日付でライセンス契約を締結しましたのでお知らせ致します。
CasMab®法は、がん細胞と正常細胞でアミノ酸配列が同一である膜タンパク質であっても、がん化に伴って生じる微細な立体構造の違いを識別し、がん細胞に選択的に結合する抗体を取得可能とする、加藤教授独自の抗体創製技術です。本技術により得られるCasMab®抗体は、正常細胞への反応性を抑えつつ、がん細胞を選択的に認識する特長を有します。
本契約により、ファーマフーズは複数のCasMab抗体を創薬シーズとしてライセンス導入し、ALAgene® technology※2を応用することで、抗体薬物複合体(ADC)※3 などの新規抗体医薬品の研究開発を推進します。これにより、従来の副作用の軽減を目指し、精密ながん治療を実現することで、がん治療におけるQOAuality of life)の改善が期待されます。
ファーマフーズは、このような薬効の向上と患者負担の軽減を両立する先進的な抗体医薬の創成を通して、がん領域における治療水準のさらなる発展に貢献してまいります。
※1 CasMab®(キャスマブ)法
Cancer-specific monoclonal antibody(がん特異的抗体)を取得する抗体創製技術。2014年に東北大学の加藤幸成教授が世界で初めて提唱した(商標:第5690178号)。アミノ酸配列が同一の膜タンパク質であっても、がん細胞特有の立体構造の違いを識別する。近年の構造生物学的解析(Structure誌、2024年)により、本技術の分子基盤が実証されている。
※2 ALAgeneⓇ technology (アラジン テクノロジー)
ファーマフーズ独自のニワトリ由来抗体作製技術。哺乳動物では作製困難な標的に対する結合力の高い抗体をニワトリから取得し、抗体医薬品として開発するプラットフォーム技術。
※3 抗体薬物複合体(ADC:Antibody Drug Conjugate)
抗体に低分子薬物(ペイロード)を結合させた医薬品であり、抗体の標的選択性を利用して薬物をがん細胞へ選択的に送達することを目的とした治療モダリティ。全身性副作用を抑えつつ高い治療効果が期待されることから、既存治療で十分な効果が得られない患者さんに対する新たな治療選択肢として注目されています。
以上
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