東栄新薬株式会社(所在地:東京都三鷹市、代表取締役:元井 章智)は、至学館大学健康科学部(所在地:愛知県大府市、多田 敬典 教授)と共同で行った、当社の露地栽培アガリクスKA21株(以下、アガリクスKA21)に関する研究成果として、アガリクスKA21摂取によるストレス性認知機能障害の抑制作用を確認しました。今回、この研究成果を受けて「ストレス性認知機能障害改善組成物およびこれを含む医薬・飲食品、飼料」として特許登録が行われましたことをご報告いたします。

概要
<特許番号> 特許第7752340号
<特許出願番号> 特願2022-174395
<提出日> 2022(令和4)年10月31日
<登録日> 2025(令和7)年10月2日
<発明者> 多田 敬典、元井 章智
<特許出願人> 東栄新薬株式会社、学校法人至学館
発明の名称
ストレス性認知機能障害改善組成物およびこれを含む医薬・飲食品、飼料
技術分野
本発明は、ストレス性認知機能障害改善用組成物およびこれを含む医薬・飲食品、飼料に関する。
ストレス性の認知機能低下について
認知症は、脳血管障害やアルツハイマー病などの変性疾患を原因として、認知機能が低下している状態をいい、認知症を予防・改善するための治療薬などについての様々な研究が進められています。一方で、上記の原因以外にも、精神的なストレスによって、認知機能(記憶、判断、計算、理解、学習、思考、言語などの機能)が低下することが知られています。例えば、孤独ストレスは、高齢者認知症の発症リスクを上昇させること(*1)、社会的孤立は、認知症のリスク要因であること(*2)が知られています。
ストレス性の認知機能低下については、その機序についてはいまだ明らかになっておらず、ストレス要因の解消によって認知機能が回復する場合があるなど、老化に伴う脳の器質的障害によって生じる老齢性認知症とは、異なる病態であると考えられています。
ストレス性の認知機能低下(障害)に対しては、加齢による認知症とは別の予防・改善手段を検討する必要があると考えられ、新しい治療方法やサプリメントの開発に注目が集まっています。
引用文献
(*1) Wilson et al., Arch. Gen. Psychiatry, 2007
(*2) Livingston et al., The Lancet Commissions, 2017
アガリクスについて
アガリクスは、補完代替医療の分野で健康食品・サプリメントとして広く利用されている南米ブラジル原産のキノコ。菌株、栽培条件や産地により、その特性や含有成分が異なり、アガリクス含有製品には、製品により品質に大きな違いがあります。
東栄新薬株式会社の露地栽培アガリクスKA21
アガリクスの原産地ブラジルの大自然の中、キング・アガリクス21(=KA21)株を使用して、太陽の下、露地栽培されたアガリクス。暗所で栽培される通常のハウス栽培アガリクスに比べ、サイズが大きく育ち、ビタミンやミネラル (*3)などが多いといった特徴があります。
(*3) 日本食品分析センター調べ





東栄新薬株式会社について
KA21株のメーカーである東栄新薬株式会社は、これまでにKA21株に関する研究開発を29年以上行い、国際論文発表数はアガリクスメーカートップクラスの34本、国内特許5本、米国特許2本取得と多くの研究実績があります。麻布大学獣医学部、慶應義塾大学SFC研究所、国立長寿医療研究センター、順天堂大学医学部、東京大学食の安全研究センター、東京薬科大学薬学部免疫学教室、アメリカ・ハーバード大学などとの共同研究実績があり、動物実験ではKA21株の抗腫瘍効果、抗がん剤の副作用軽減効果、肝臓の保護・脂肪肝の改善作用、心臓の保護作用、血糖値の低下作用、育毛促進作用、腸内環境の改善作用・腸内細菌Akkermansia muciniphilaの増殖作用、ヒト臨床試験にて免疫増強作用、疲労感の軽減効果、抜け毛の改善、睡眠の改善、ストレスの緩和作用など様々な有効性を確認しています。
商号 :東栄新薬株式会社
本社 :〒181-0013 東京都三鷹市下連雀1-11-23
代表 :代表取締役 元井 章智
資本金 :1,000万円